CAD/CAM冠
白いかぶせ物
![img_01_cadcam_01 CAD/CAM冠 キャドカムカンの説明](https://saito-dent.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_01_cadcam_01.jpg)
CAD/CAM冠 キャドカムカン(白いかぶせ物)
保険適用で、白いかぶせ物(CAD/CAM冠)が使用できるようになりました。以前は、保険でできる奥歯のかぶせ物は銀歯しか認められていませんでしたが、 新たにCAD/CAM冠(キャドカムカン)と呼ばれる白いかぶせ物が保険適用になりました。
この新しい素材はレジン(プラスチック)と焼成前のセラミック(陶器)の粉を混合したハイブリッドレジンと呼ばれる白い素材で作ります。CAD/CAM冠はそのハイブリットセラミックのブロックをCAD/CAMという機械で削り出して作るかぶせ物で、全て機械で作る分費用と作製日数が抑えられるようになりました。
保険適用外のオールセラミック冠に比べると、強度や色調はやや劣りますが、費用を抑えることができ、周囲の歯の色に調和したものを入れることができます。金属アレルギー方は、金属を使用しないのでアレルギーの心配もなく、体に負担の少ない素材です。保険診療の規定上CAD/CAM冠は、すべての歯に適用できないので注意が必要です。
![img_03_cadcam_01](https://saito-dent.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_03_cadcam_01.jpg)
CAD/CAM冠のメリット
1. 歯に似た白色なので、銀歯に比べて見た目がよく、天然歯に近い透明感と艶のある仕上がりになります。ハイブリッドレジンは表面は滑らかで汚れやプラークがつきにくく 美しい白さを長く維持できます。
2. 歯質に近い硬さのため 咬み合わせ時に、歯や骨にかかるダメージを吸収するので破折に強い素材です。硬すぎると、咬み合わせ時に、天然の歯が削れてしまうからです。
3. 金属素材ではないので、金属アレルギーを起こさず、金属によって歯肉が黒ずむ心配が低くなります。
4. 条件を満たせば健康保険が適用され、保険適用外セラミックに比べ安価で治療できます。
![img_03_cadcam_01 CAD/CAM冠 キャドカムカンのメリット](https://saito-dent.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_03_cadcam_01.jpg)
![img_04_cadcam_01 CAD/CAM冠 キャドカムカンのデメリット](https://saito-dent.jp/wp-content/uploads/2023/09/img_04_cadcam_01.jpg)
CAD/CAM冠のデメリット
1. CAD/CAM冠(キャドカムカン)で使われているプラスチックは、使っているうちに磨耗が生じます。歯ぎしりをする方や食いしばる力が強い方には向きません。
2. 保険適用外のオールセラミック素材ほど色のバリエーションがなく、色調はオールセラミックほど良くはない。
3. 銀歯のかぶせ物に比べて、はずれやすい面もあります。
![illust_15_01_cad_cam_01](https://saito-dent.jp/wp-content/uploads/2023/09/illust_15_01_cad_cam_01.png)
保険適応される箇所と条件
保険改定により、下記ように該当する歯には、白い歯のCAD/CAM冠が適用できるようになりました。
■ 1〜5番目(前歯~第二小臼歯)→無条件で適用
■ 6番目(第一大臼歯)→条件付きで適用
<条件> 上下左右の第二大臼歯(7番目)がいずれも残存し、過度な咬合圧(噛む力)がかからない場合
■ 7番目(第二大臼歯)→条件付きで適用(診断書が必要)
<条件> 金属アレルギーの方(金属アレルギーであることを証明する医師の診断書が必要です。)
![illust_15_01_cad_cam_01 CAD/CAM冠 キャドカムカン適用範囲](https://saito-dent.jp/wp-content/uploads/2023/09/illust_15_01_cad_cam_01.png)