予防歯科
予防歯科の重要性とは?
歯に問題が起こってから対処する従来の歯科治療とは違います。いかに虫歯や歯周病にかからないようにしていくか、という考え方です。
お口のトラブルの原因の代表的なものは虫歯と歯周病です。
現代の医学では、虫歯や歯周病の発症と進展のメカニズムは見つかっていますので、事前に予防ができます。しかし、虫歯はいったん進行してしまうと自然治癒しません。治療しても元の歯には戻せません。そのため「痛くなってから治療する」というプロセスを繰り返していると、将来的に大切な歯を失う確率が高くなります。
それを防ぐには、歯を健康に保つための積極的なクリーニングや歯周ポケットのチェックを行います。それにより虫歯や歯周病にかからないようにしていこう、というものです。
歯をきれいに保つことは、虫歯や歯周病対策に効果的
定期的に、お口の中のすみずみまで汚れを落とすことが習慣化することで、お口の健康状態が良くなります。その習慣が、虫歯や歯周病にかかりにくくなります。
また、定期的にチェックすることで、早期に口の中の異常が発見できます。そのチェックが、歯と体へのダメージを最小限にすることができます。
口臭の改善と治療の負担を軽減します
定期的なクリーニングは、口臭の改善にもつながます。毎日の生活もお口の中が爽快になることで、快適にすごぜるようになり体の健康状態も改善します。
最近では、定期検診の重要性が少しずつ理解されてきました。そのため、近年では67歳になってからの自分の歯の平均残存歯数は20本に増えています。
しかし、一旦、虫歯や歯周病になってしまうと時間や労力だけでなく費用もかさみます。予防ができれば大きな治療費の負担が減り、いざ病気を発症していたとしても 比較的かんたんな治療で処置できます。
具体的な予防歯科の内容
歯医者で定期的な予防ケアの内容は、歯の汚れと歯垢(プラーク)が固まった歯石の除去と、 歯と歯茎の間の歯周ポケットの深さを測ります。そして、歯周病の発症をチェックをします。
歯周ポケットは健康な歯肉の状態であれば3mm以内、4~5mmのだと初期の歯周病、6mm以上で重度の進行した歯周病と判断します。
重度の歯周病の場合、歯を支えている歯槽骨が溶けてなくなっていることもあります。毎回、前回とのポケットの深さを比較してきちんとブラッシングされているかどうかのチェックをいたします。それにより自分の歯の健康状態を確認できます。
歯垢、歯石の除去、ブラッシングのアドバイス
ブラッシングのチェックと指導と毎日の歯磨きの仕方によって、虫歯や歯周病のかかりやすさは大きく違ってきます。
ほとんどの人が毎日歯磨きをしていますが、正しい方法でできている人は残念ながらそう多くはありません。間違った磨き方をしていると、虫歯や歯周病の予防効果が出ません。
また、歯や歯茎にダメージを与えてしまうこともあります。お口の中の状態は一人ひとり異なります。汚れを効果的に落とせるような歯ブラシの持ち方や動かし方をアドバイスします。